第62回大会を顧みて
審査委員長 持井忠之
今年の競技会はPRを兼ね、組合の総力を結集して開催された。入場者の多さは全国大会を彷彿さすものだった。私が重要視したことは、一つには賑やかな中で選手の集中力が保たれるかどうかである。保たれていればそれでいい。二つ目は隠れた場所での審査です。
審査そのものは雑音も無く、落ち着いて十分審査できたのではないかと思います。ただ、審査員は初めてのことで少々物足りないかなと思った。三つ目はモデル審査と監視員が同じ講師だったことも確かな監視をするためにはよかったと思う。今回は3回戦で審査のための時間に余裕があり、結果成功したと思います。
この大会に携わった全ての皆様本当にご苦労様でした。この1回で成果が上がるとは思えない。続けることが大切です。来年もよろしくお願いします。
審査講評
1部
クラシカルカットファションカテゴリー
講評 改正された種目ながら各選手、良く勉強をした成果が出ているようだ。
特に2作品が審査員からの評価も高く、今後に期待する。
2部
全体的に重い。これはカット不足が原因です。中でもデザインに応じたカットが出来ていない為、バランスが悪い作品となった。
3部
全体に荒い感じがします。細かい部分、例えば、毛先の流れにもっと気配りが必要です。また、アシメのシルエットが出来ていないと共に、後頭部のステップの位置が理解できていないように思う。トリックのカットの理解が浅い為、セットに影響し、上手く出来ない。今年からスプレーの使用が許されたにもかかわらず使用法が悪い為、表面に玉が出来ていた。気をつけて下さい。カラーについてはよく勉強されていた。
4部
強化訓練の成果がよく現れていた。難しいクラシカルラインが上手く出来るようになった。但しフロントのカット、特に全額髪際部の処理が少しまずい。又、後頭部及び後頭上部がラウンドスクエアになるようなカットの運行の角度を今一度考えてみてください。
5部
全体のレベルは年々上がっている。上位何点かはとてもよい作品があったが、もっと良くするためには、襟付けと後頭部の接合線の処理と、前方45度から見た耳後部の浮きが目立った作品が多かった。カラーは全般によくできていた。
6部
後頭下部のロットの配列やゴムのかけ方で、作品の見え方が良くも悪くもなる。又、姿勢に注意し、目線で巻く事が大切で、少し離れて全体を見ることも忘れない事。昨年よりレベルが上でした。
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