6月22日(月)株式会社タカラベルモント(広島市西区)にて、第67回広島県理容競技大会を開催しました。
この日は、一年で一番陽の長い夏至に当たり梅雨も一休み。例年同様、今回も県青年部担当での開催となりました。午前10時10分に開会式が始まり、初めに加藤青年部長の開会宣言、続いて三住理事長より感謝と激励の言葉、来賓としてご参加の宮本広島県理容美容専門学校校長より、選手に日頃の練習成果を遺憾なく発揮するようにと応援の祝辞を頂きました。広島南支部・花本選手により選手宣誓しました。
ついに午前10時45分、闘いの幕が切って下ろされました。選手にとって長い一日となりそうです。四回戦に分けられた競技種目全8部門をそれぞれの回戦で熱い戦いが繰り広げられました。
選手の額から汗が流れ、見つめる目は真剣そのもので、観戦している人々も此れまた固唾をのんで見守っている姿に、張りつめた空気を一層引き締めていました。競技が終わると、ホッとした表情や少し不安げな顔に笑みが見える顔、タオルでそっと汗を拭う所作に感動します。
スケジュール通り競技種目を終え、恒例のステップアップセミナーで、県講師から一つ一つの作品についてアドバイスがあり、選手にとっては正にステップアップとなった事でしょう。
15時00分、閉会式に移り山崎審査委員長(教育部長)から各部門の審査講評があり、成績発表・表彰式に移りました。
(詳しい講評は各部門ごとに別記していますので参考にしてください)
第8部門から順次第1部門まで行い、名前が発表されるたびに歓声・どよめき・笑顔・拍手・落胆・悔しさと、相いまみれた会場ですが、また新たな挑戦が始まった瞬間でもありました。
1部門・2部門・3部門の優勝者の方々は、今年10月12日(月)埼玉県久喜市で開催され
る全国大会へ県代表として出場することが承認されましたので、昨年以上の成績を残せますように祈念いたします。
無事に広島県理容競技大会が終わりましたが、その陰には県女性部の大活躍により、いつものように美味しいうどんとおにぎりと笑顔をもらいました。
そして、大会役員、大会審査委員、大会運営役員、青年部員、事務局の皆様、お疲れ様でした。また、潟^カラベルモント様はじめ、関係各位の皆様のご協力を賜り厚く感謝申し上げます。
部 門 |
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順位 |
名前 |
所属支部 |
第 1部門 |
クラシカルカッシ・ファッションカテゴリー |
優勝 |
西岡貴志 |
広島東支部 |
第 2部門 |
トレンドカット・オン・レディス |
優勝 |
西村昌記 |
広島南支部 |
第 3部門 |
トレンドカット・オン・メンズ D |
優勝 |
島本文子 |
広島東支部 |
第 4部門 |
ブロース |
優勝 |
花本真也 |
広島南支部 |
2位 |
弘岡功太郎 |
広島西支部 |
3位 |
宮本能光 |
広島東支部 |
第 5部門 |
クラシカルバックスタイル・
ドライヤー仕上げ |
優勝 |
又賀実成 |
安芸支部 |
2位 |
田浦宏光 |
広島北支部 |
3位 |
谷口拳斗 |
広島南支部 |
敢闘賞 |
津田杏奈 |
尾道支部 |
敢闘賞 |
高垣翔太 |
広島南支部 |
敢闘賞 |
富田勝太 |
広島南支部 |
敢闘賞 |
大屋寛直 |
広島南支部 |
敢闘賞 |
田中聡浩 |
広島南支部 |
第 6部門 |
ワインディング |
優勝 |
杉井千尋 |
広島県理容美容専門学校 |
2位 |
山路幸大 |
広島県理容美容専門学校 |
3位 |
西部昂太郎 |
広島県理容美容専門学校 |
敢闘賞 |
佐々木大珠 |
広島県理容美容専門学校 |
敢闘賞 |
宮本亮太 |
広島県理容美容専門学校 |
敢闘賞 |
志間滉生 |
広島県理容美容専門学校 |
敢闘賞 |
山田幹英 |
広島北支部 |
敢闘賞 |
井上貴広 |
広島県理容美容専門学校 |
第 7部門 |
ウィッグ部門 |
優勝 |
小島広大 |
広島東支部 |
第 8部門 |
サロン提案ヘアースタイル |
ビック賞 |
佐々木真由美 |
安芸支部 |
「髪のダメージについて」
近年、髪にダメージの少ないパーマ剤やカラー剤が沢山出ています。
前回、書かせて頂いたGMTやスピエラ(ラクトンチオール)についても全くダメージのない薬剤ではなく、ダメージのある髪の毛に、いかにして最小限のダメージでSS結合させて綺麗なカールをつける薬剤であって、その商材を使っても一時的には手触り等は良くなっても、現状より髪が良くなる事はありせん。逆に健康毛にはかかりにくい薬剤になってしまいます。
世の中にはどんな髪にも全くダメージを与えない魔法のパーマ薬剤は存在しないのです
。又、髪の毛は、パーマやカラーだけでなくシャンプーやドライヤーなど日常の生活の中でもダメージは与えられます。
私達は現場で施術する時は、お客様の髪の毛の加齢や髪の太さやダメージなどを計算してパーマ剤の選定や髪に栄養を与える処理剤を選ばなくてはいけません。
髪のダメージは、大きく分けて
@髪の艶が無くなる。
A髪がパサつく。
B髪のコシが無くなる。
の三段階になります。髪の毛の成分ですが、
大きく分けると、水分・油分・タンパク質に分けられます。損傷を受けると、水分→油分→タンパク質の順には流出します。
@髪の艶が無くなる原因とは。
髪の水分や油分が喪失していると考えられます。そこで、
ヘアカラーをした髪によく見られる処理剤では、水溶性CMCや脂質CMCやセラミド、コラーゲンなどです。特に水溶性のCMCはカラーの前処理に有効です。
A髪がパサつく原因とは。
髪の水分や油分に加え、タンパク質が多少損なわれていると考えられます。それに対して、パーマをした髪によく見られる処理剤として、水溶性CMCや脂質CMC・コラーゲンなど分子量の大きいケラチンタンパク質です。
B髪のコシが無くなる原因とは。
カラーやパーマやアイロンパーマなどを何回もするとことで、艶はもちろんコシが無くなります。この状態になると、内部補修に加え外部の補修も必要になって来ます。
処理剤としては、水溶性CMC・脂質CMC・コラーゲンや大小分子量の違うケラチンタンパク質を使い分けます。さらに、外部補修にはキトサンなどでコーティングする必要があります。
この様に、パーマやカラーを施術する時は
、事前処理することで髪の毛の状態をいかに均一化させるかによって結果が大きく変わります。パーマによる毛先のチリつきやカラームラを最小限に抑えることで、毛髪のダメージを極力抑えて艶やコシのある髪に近づけることが出来ます。まずは、ここで書いた様々な処理剤を使用され簡単な事から初めてみて下さい。
次回は、パーマについてお話しします。
(広島県講師 花本茂喜) |
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