2007年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。
組合員の皆様には、輝かしき新春をお迎えのことと心からお祝申し上るとともに、平素は組合の諸事業に対し格別なるご理解とご協力を賜っておりますことに対し、厚くお礼申し上げます。
さて、私ことこの度 はからずも平成十八年度秋の褒章に際し 藍綬褒章受章の栄に浴しましたところ 早速に御鄭重なる御祝意と御激励を賜り ご芳情のほど有難く厚く御礼申し上げます
この栄誉もひとえに組合員の皆々様の多年にわたるご協力とご支援の賜と深く感謝申し上げます
今後はこの栄誉を強く心に受けとめ なお一層の精進をいたす所存でございますので
相変わらぬご鞭撻の程をお願い申し上げます
昨年の日本経済は、長い低迷状態から脱しつつあるとのことですが、原油価格の高騰等もあり我々理容業界にとりましては、まだまだ実感できないのが現実ではなかろうかと思います。
こうした中、理容業界が従来の輝きと活力を取り戻すには、この変革に時代に生きるべく、私たち自身、組合自体を改革しなければなりません。
これらに取り組むため、まず時代の変化に柔軟に対応できるように組織の見直しをして、まずは理事の定数の変更を今年度の総代会で承認いただきましたが、今後も、時代に即応できる組織に改革することを目指し、さらなる検討を続けていきたいと思っております。
また、昨年7月徳島県内のアウト理容店で働く理容師が肺結核を発病し、同僚理容師十数人にも感染していた事例が発生いたしました。我々理容業は不特定多数の者の身体の安全及び衛生に直接関わる営業であり、その衛生水準の維持・向上を確保することは必要不可欠であることから、このような事例を未然に防止するため、もし、仮に広島県内での憂慮すべき事態を考えた場合に、事前に歯止めを掛ける意味においても、広島県の理容師法施行条例に、「理容所内には、手洗い並びに洗髪用の流水式の洗浄装置を設けること」の事項の追加を、広島県議会議長に対して請願し、十二月の県議会で審議され採決されました。これが直ちに条例改正ということではありませんが、永年の検案事項がやっと一歩踏み出したのではないかと思います。今後更に条例の改正の実現に向けて広島県議会議員の方達に対して運動を続けていきますので、組合員の皆様の一段のご協力を賜りたいと思います。
そして、理美容の垣根問題や業務独占、資格制度などの見直しなどが、規制改革の名の基に問題視される可能性がありますが、絶対に堅持するよう、全理連とともに関係機関に引き続き働きかけていくものとします。規制緩和により業務独占が廃止され、名称独占や資格制度が廃止になった場合、効率優先の異業種の参入や無資格者営業の乱立で、安全・衛生が業界全体として確保できなくなり、消費者の信頼を失い、無店舗営業が拡大し、競争激化に伴う経営の悪化、サービスの質の低下につながることを、すべての理容業を営む方、組合員が認識すること、そして消費者にも認識してもらうことも重要であると考えますので、皆様のご理解を賜りたいと思います。
また、全理連共済制度の加入促進について組合員皆様のご協力をお願いしたいと思います。ご承知のとおり全理連では運営の約6割を共済の還付金で補っております。より一層ご理解をいただき、ご加入いただくことにより広島県組合も組合運営の維持管理、基盤作りができるものと確信しております。
その他今年も組合が抱えている問題を、一つ一つ前向きに取り組んで行くとともに、理容業発展のため組合員の皆様方の英知とご指導をいただきながらがんばって参りますので今後ともよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、新しい年が希望に満ちた幸多い年でありますよう、心から祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。 |