今回の大会は、9月18日(月)に、札幌・きたえーる会場で開催されました。大きく、広く、行き届いた設備で、環境的には最高の競技会場でした。本年度のバスケットボール世界大会が開催された場所と聞き納得です。
会場は三つに区切られ、中央で競技し、その前で審査があり、その後ろでモデル審査とメンズ・ネールケア競技が行われた。椅子と椅子との間隔が広くて競技しやすい会場だった。競技場と観客席がきっちり仕切られ、その間は通路として広く取ってあり、撮影の許可書を持っている人のみ入所を許し、他の人は入れないという毅然とした係員の態度が見られ、混雑を招かないよう配慮したことにには感心しました。
さて、競技についてですが、総括して簡単に講評します。先ず出来栄えですが、上位と下位はどの種目に於いてもかなりの差があります。その違いの一つ目はモデルの違いです。その種目にマッチしているかどうか、プロのファッションモデルを使う選手がいるのはその証です。二つ目は種目の基準を完全に理解し、その上美しく表現しているのが上位の作品です。審査員を惹きつけるのはなんと言っても美しさです。例えば1部を例にとってみるとこうなります。モデルは角っぽい丸顔で、しかも頭が大きく直毛であるということが最低の条件です。それにプラスして美しさを表現する中で、カラーも重要です。こうした条件をことごとくクリアーし、しかも細かいところに目配りした作品が優勝です。この種目は世界大会種目で、そのシルエットが出来ないと作品になりません。
それでは、広島県選手の作品の講評ですが、1部、2部、3部は担当講師に任せます。
4部の講評は、清水先生がやむおえず不参加の為私が変わって講評します。
4部・(片岡敏晴選手)モデルの顔と頭の大きさはいいとしても、ウィッグのように密に生え揃っていなく、軽い縮毛でその上、寝る部分があるので当然仕込みをし、真直ぐに起こしますが、残念ながら直毛にしきれない箇所があったことや、きっちりとネックが処理されていなかった事も敗因の一つです。
そしてフロントの作り方ですが、根元付近に乱れがあったことも残念です。ただし、正面から観測しても、側面から観測してもこのモデルに、対して最高のカットがなされていた。もしそれぞれの条件が揃っていたら、必ず実力を発揮し、上位入賞も可能だと思える。カットの力はあります。来年もこの種目があるとすれば、そしてモデルが見つかれば期待できます。
メンズ・ネールケア(藤川幸子選手)
競技会場に行くことが出来ませんでしたが、閉会式終了後、藤川さんから、松永全理連講師にアドバイスを頂きたいのとの要望で、講師に来ていただき指導していただきましたが、艶の無さを即座に指摘され、方法を伺い、藤川さんも納得されたようです。5位、6位、7位が同点だったことを考えるとすでに技術的には一流といえる。今回の出来栄えの良し悪しが解ったとおもうので、益々期待が膨らんできます。
2006メッセージ(廣石美恵子選手)
一言で言えば素晴らしかった。聞きながら涙が着ました。清涼もあり、はっきりした言葉を使い、内容もしっかりしていて、会場の皆さんに十分訴えることが出来たと思います。これは私の感じたことです。審査委員長の全体の講評はこうでした。
1.苦労しながら夢を代々継ぐことは素晴らしいこと
2.サービス業が抱える問題をどう解決するかの表現不足
3.参加者全員熱弁を振るった
4.オーバーアクションはだめで、会場の皆さんに語りかけるようでないとだめ
5.具体的な例をあげて発表することが大切。
等をあげられた。上位には入れなかった理由とすれば、4の事項が原因しているかもしれません。
ここまで私の思いを書いてまいりましたが、協議会に出場すると言うことは、ただ参加するだけでなく、勝たねば何の意味もありません。何の思いでも残りません。広辞苑では、「協議会とは、技を競い、優劣を競う会」と、書いてあります。その通りです。では勝つためにはどうしたら良いかですが、まずは、もう一度初心に帰ってモデル探しからはじめることです。次に種目に応じた徹底した事前の仕込が必要です。それが出来て初めて全国大会の出場資格を得たことになります。今回出場された選手の皆さんは、技術的には既に素晴らしい物をお持ちです。曲げたり、伸ばしたり、寝せたりは自由に出来ます。ただモデルとか、しこみの仕方とかの工夫の無さの結果と思います。次に足りないのは練習量です。競技相手がいないことで、練習不足は否めない。前にも選手の皆さんにお話したことがありますが、全国大会出場に向けて、毎日3〜4時間練習している地域があります。そうした地域がやはり全国大会では上位入賞しています。そのことを肝に銘じておいてください。
選手の皆さん本当にお疲れ様でした。捲土重来を期してお会いしましょう。
最後になりましたが、担当講師の方”本当にご苦労様でした。強化訓練のときといい、開催地での仕込みのときといい、夜遅くまで、又朝早くから選手の指導を頂き感謝しています。次第に選手も自身をつけてきています。全国大会で上位入賞を果たすためにも、まず県大会への出場者を増やすことにご協力をいただくとともに、全国大会で立派な成績を収められますようご指導を頂きたく思います。よろしくお願いします。又、選手の皆さんは、三角理事長さん、木曽副理事長さん、渡部理事さんをはじめ下蔵事務長さんの熱い視線を背に感じ、感謝しつつ競技を終えたことでしょう。ありがとうございました。関係者の皆さん本当にご苦労様でした。競技会を通して組合の発展を願っています。 |